男の子も、そんな小さなハマヨシちゃんの様子を見て、ニッコリと微笑みました。

「あれ? この光景・・・」
ハマヨシちゃんは、呟きました。
「どこかで・・・? 見たことある・・・。
夢で見たのと、同じ・・・? 夢・・・?
あれ??」

ハマヨシちゃんは、なんだか混乱しています。

お母さんが、2人のそばに近寄って来て、小さなハマヨシちゃんに、
「ハマヨシちゃん、お名前を呼ばれたから、行こうか?」
と、声を掛けました。

「わかったー! お兄ちゃんも行く?
行こっかー!!」

小さなハマヨシちゃんは、そう言うと、男の子の手を取り、本殿の前の階段を、上がり始めました。

男の子は、ちょっぴり照れくさそうにしましたが、小さなハマヨシちゃんに手を引かれて、いっしょに階段を上がって行きました。

ハマヨシちゃんも階段を上がり、本殿の前まで行きましたが、中には入れないので、柱の陰に隠れて、外からこっそり中をうかがいました。

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