「おじいさん、大丈夫?」
「なんとかなぁ。でもちょっと手を貸してくれんかのう。」
「いいわ。」
ハマヨシちゃんは手を差し出しておじいさんを引っ張り上げました。

おじいさんの話によると、1月15日がなくなってしまったせいで、雪がずっと降り続け、この国1番のもみの木が倒れてしまったようです。

こんなところにも1月15日がなくなった影響がでているのです。

おじいさんは森の外れに住むという、巨人さんにもみの木を起こしてもらおうと考えて頼みに来たところだったのです。

あいにく、おじいさんは足をくじいてしまったようです。

「わしは歩けないようじゃな。誰か代わりに言ってはくれないかのう。」

そこでハマヨシちゃんは言いました。
「おじいさん、この鳥で乗せていってあげる!」
「え?いいのかのう。」

ケースケ鳥は呆れ顔で言います。
「またワイでっか?
かなわんなぁ、ほんまに。」

でもおじいさんがあまりにも深刻な表情だったので、ケースケ鳥はしぶしぶ2人を乗せて飛び立ちました。

次へ