しばらく森の上を飛んでいくと、ひときわ大きい家がありました。

「また、えらいごっつい家でんな。」
「そうじゃ、巨人だからな。」
とおじいさんが微笑んで言いました。

ケースケ鳥は下へ降りて、大きな家の前で2人を下ろしました。

トントン、とおじいさんがノックをすると、家の中から
「ふああああい」
と地を裂くほどの大きな声。

中から、驚くほどに大きい男の人が出てきました。

でもおじいさんは、さほど驚きもせずにその巨人さんとしばらく話をしています。

巨人さんは「わたしでお役に立つのなら」と、快くもみの木を起こすことを引き受けてくれました。

街の真ん中にあるもみの木までは、その巨人さんの手のひらに乗せてもらって、2人と1羽はらくらく移動です。

特にハマヨシちゃんは
「高い、高〜い♪」と大喜びでした。

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