驚いていると、キノコの方から話しかけてきました。
「ども、こんにちはだす。えっと、オラ茸ぽんっていうだす。」
「うわっ、喋った!!」
「オラは、元は人間なんだす。この国の人は雨がやまなくて、キノコになってしまったんだす。」
梅雨の国とは言え、雨が全くやまなくなり、人間はキノコになり、さらに、この雨のせいで何年かに一度、晴れた日に現れる幻の泉がなくなってしまったと言いました。
しかし、その話をしている最中でも、茸ぽんは何だか落ち込んでいます。
「にぃさん、さっきから何を落ち込んではるの?」
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