「あらあら、どうしたの?」
「ううん・・・なんでもないです。」

ハマヨシちゃんは、サッと涙をぬぐいました。

「あ、そうだ! この子には、あなたのような優しい子になって欲しいと思っていたの。あなたと同じ名前をつけさせてもらってもいいかしら? お名前教えてもらえる?」

「え・・・あ・・・はい。ハマヨシっていいます。」

「良い名前ね。決まり! あなたの名前はハマヨシちゃんよ。」

お母さんは、隣ですやすや眠る赤ん坊に優しく笑いかけました。
その笑顔を見たハマヨシちゃんは、とても幸せな気持ちになりました。

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