さすがに家族ではないので(本人なんだけどね・・・)出産に立ち会うことはできませんでしたが、廊下で待つハマヨシちゃんの耳にも、苦しそうないきみ声が聞こえてきました。

まるで民謡おばさんのように、こぶしまでまわっている「ウウッ」とか「ハァ〜」には、思わずハマヨシちゃんも「あぁ、こりゃ、こりゃ」と合いの手を入れたくなりましたが、そこはグッと我慢し、心の中で(あともう少しだから、頑張って!)と応援し続けました。

「エッ、エッ、エッ、エッ・・・」
しばらくすると、赤ちゃんの産声が・・・

「ヤッター!産まれたわ!」

ハマヨシちゃんは自分のことのように、飛び上がって喜びました。

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