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小生が2日目の公演をひかえた厚生年金会館についたのは、9時ちょっと前。
友人に頼まれている分もグッズを買う必要がある為、早めに出てきたのです。
この時点で「グッズの先行販売」の列は10人弱。10時ごろの先行販売開始までは、ひたすらお待ちです(笑)
10時ちょっと過ぎ。先行販売開始。
ブロマイドは「お一人様1キャラクター1枚まで」の購入制限が入っていますが、幸いまだ売り切れは無いようです。
もっとも2日目で売り切れが出たら、怒り狂う人が続出する事でしょうねぇ。
小生はまず「全種1枚ずつ」、次に並び直して「カンナさん」(爆)
開場5分前。恒例の「挨拶」が始まったようです。
本日のメンバーは、ダンディ団、公平先生、親方、金田先生、そして大神さん。
千秋楽はプラス記者さんとダンサーの皆様で、とても華やかでした。
いよいよ開場。
ロビーに入らなかったのでしょうか?
「はまよしねっと」「桐島家」といった公認サークルのお花は、入口の両側に並んでいます。
ロビーのお花を見ていると、その中に「元祖でぶや」「ヘキサゴン」「カッパ座」のお花を見つけました。
いずれも「田中真弓さん宛」ですが、ちょっとだけ嬉しくなりましたです。
いよいよ開演5分前。
左の中央扉(?)からお掃除人の登場です。
ファミリー席のお子様にお菓子を配りながら、舞台へ向かいます。
恒例の注意事項は
「携帯やアラーム付き時計のような音の出るものは電源を切る」
「拍手は短く歯切れよく」
「掛け声は役名で歯切れよく」
「扇子や団扇は下から仰ぐ」。
楽日にはプラス
「ニ階席では、デキテイの時に立たない」も加わっていました。
いよいよ開演。カンナさんのアナウンスで舞台の幕が開きます。
【歌】ユンホォア〜ショートバージョン〜
花組の皆様の衣装も中華風です。全員同じ生地ですが、さくら&紅蘭&織姫はチャイナドレス。アイリスは普通のスカート。
男役の三名はスラックス。
でもレニだけ上着の丈が短い等、細かい所に違いがあるようです。
続いて金田先生とかえでさんが上手から登場。
なんでも新西遊記の配役はくじ引きで決まったらしく、それが脚本を書く上でのネックになったようです。
続いて劇場内を警官隊が走り回ります。
桃栗小僧をこのあたりに追い込んだようですが、見失ってしまったようで・・・最前列のお客さんを捕まえて「ごめんなさい」したりしています(笑)
【歌】いまどろぼうをしてきたよ
続いて月をバック桃栗小僧登場。智佐さん、がんばっています。
かっこよくきめて今一仕事してきた事、盗みをすれど非道はしないポリシーなどを歌い上げます。
警官隊との立ち回りを演じ、仲間の協力でなんとかまいたものの・・・
・・あまりの厳しい取り締まりに思案しているところをたまたま通りかかった雑誌記者に激写されてしまいます。
「待ちやがれ!」
そこへ警官隊登場。
桃栗小僧は逃げ延びますが、記者はそのまま本庁へ連衡されてしまいます。
場面は変わって大帝国劇場。
皆様、孫悟空誕生の場面のお稽古中です。
アイリスは河童の役をやるのに抵抗があるようですが、カンナと織姫に説得されます。
ですがこの台本、ちょっと長すぎるようです。
レニ(さりげに夏服)が指摘し、大神さんが見積もると上演時間は5時間半。
最近はラジヲでも長い番組はやらないからと、台本をカットする方向で話がまとまります。
ここで「ラジヲでもやらないたいそうな事」→「ラジヲでもやらない体操」
でカンナの妄想(笑)
アイリスが体操服にブルマ、お供は5人で登場です(笑)。
「老化防止体操」「ジャンケン体操」等を日替わりでやり
(楽日は人間ピラミッド)、最後は「カエル逆立ち」。
妄想から我に返るカンナ(笑)
その間にカットする場面について話がまとまったようです。
花組の結束力を評価する金田先生。
花組メンバーはそれそれの言葉で「花組は家族、劇場が我が家」なのだと語ります。
そしてカンナさんが「金田先生は親戚のおいちゃん」だとまとめます。
台本を直してくると言っているところへ、刑事登場。
記者が撮った写真がさくら君そっくりな為、さくら君に任意同行を求めます。
断れば劇場を家宅捜索するとまで言います。これはマズイです。
さくら君は刑事について行きます。
かえでさんは米田さんに電話します。
米田さんはさくらの判断は正しいと評価します。
上から警察に手を回してもらえないか?というかえでさんに対し、米田さんは帝劇のあるべき姿を説き「それにあいつらは自分達でなんとかするだろう」と結びます。
この米田さんの台詞まで「楽日特別バージョン」があり、かえでさんは必死で笑いを堪えていました。
きっとかえでさん以外の全員が知っていたのでしょうねぇ(合掌)
日替わり小ネタ
(お稽古前にカンナさんが食べたもの)
・ざるそば6枚
・ハヤシライス
・お稲荷さん沢山
・カツ丼
・うな丼
・コロッケ
・カレーライスをおかわり
・メンチカツ山盛り
再び転換。
花組のメンバーはそれぞれ苦悩しています。さくら君を助け出そうという事で気持ちは一致しているのですが、方法が(苦笑)
カンナさんのマシンガントーク炸裂!!です。
大神さんの「本物の桃栗小僧を捕まえよう」の意見に全員賛成。
カンナは文字通りすっとんで行きます(笑)
いえ本当にとんでるんです。フイライングで。
マリアさんとレニは裏社会の情報を求めて、織姫と紅蘭は情報を握っている身近な方の所へ出かけてゆきます。
アイリスはさくら君の事を想い、さくらはみんなの事を想っていると語ります。
場面は変わって警察の取り調べ室。
さくら君はわりと冷静に取り調べを受けていますが、話がお父様の事になると態度が変わります。
「戦争の是非はともかく、父は立派な人でした。私は父の娘である事を誇り想っています」
刑事になんといわれようと、この一点だけはゆずれないようです。
【歌】わたしはいま・・・
CDとは違い、さくら君から初めて花組メンバーが歌い重ねてゆく構成になっています。
美しいハーモニーが心に染み渡りますです。
酒場にやってくるマリアとレニ。
さっそくチンピラがからんできますが、一瞬でねじ伏せられてしまいます。
それを見ていた武田&西村が声をかけます。
「さすがはマリアさん、レニさんだ。でもココは本当にマズイです。お帰りください」
ごもっとも。ギャングのボスが密談しているよう場所ですもんねぇ。
そこへボス登場。「御用があるのだろう?テーブルに案内しろ」
マリアさんは桃栗小僧の居場所を、ヒントだけでも良いから教えて欲しいと頼みます
ボスはそれは社会の掟を破る事になると言います。
「随分冷たいのねぇ」
「僕達は仲間じゃないの?」
【歌】俺には俺の仁義が
ボスはおのれの苦悩を歌い上げます。
男の仁義は守らなければならない、仲間は売れないと歌います。
マリアさんは「なんて陳腐な」と歌い返し、レニは「仲間って何?」
と逆に問いかけ、仲間のあるべき姿を歌い上げます。
そして二人で「守るべきは仲間」だと歌い上げるのです。
ボスの圧倒的な声量に、二人がハーモニーで対抗する訳です。
この歌のためだけにライブCDを買いたい方続出するのでは?という程、すばらしい場面でした。
最後にボスは
「インケツのマサだ。あいつならきっと桃栗小僧の居場所を知っています」
酒場全体が騒然としますが、マリアさんとレニはお礼を行って立ち去ります。
「いいんですか?ボス?」
「いいって事よ」ボスはグラスを手にします。
酒場にいたギャングが子分を連れて歩いています。
「ダンディも焼きが回ったなぁ」という子分に対し、あいつは
「掟を破った。がもっと大切なモノを守った」のだと語ります。
なんでもこの場面、初日は無く二日目から加わったものだそうです。
そうか、それでダンディ団が「ギャングじゃなくなる説」が出たのですね。(納得)
ところ変わって。
薔薇組の二人が、織姫と紅蘭と一緒に地下を歩いています。
この先に、薔薇組の秘密基地があるようです。
狭いところや下水を苦労して抜けやっとたどり着いた部屋(パントマイムが見事です)で、織姫さんは琴音さんに警察情報を取って欲しいと頼みます。
で、織姫さんは琴音さんに警察情報を取って欲しいと頼みます。
琴音さんあっさりと無線を傍受(苦笑)
これは違法です。だからこんな地下深くに機械を隠していたのですねぇ。
桃栗小僧の押し入った先から推測し、怪しい場所を割り出します。
さすがは陸軍情報将校!
二人に地図を渡してくれます。
インケツのマサを探して一文字横丁にやってきたマリアさんとレニ。
そこへマサが子分を連れてやってきます。
「インケツのマサさん?」
「単刀直入に言うわ。桃栗小僧の居場所を教えて欲しいの」
二百円程都合してくれれば考えるというマサに、ぽんと3百円入ったお財布を渡すマリアさん。
ですがマサは態度豹変。
「ガキは飴玉でもしゃぶってな」
となれば、こちらも腕ずくです。勝負は一瞬でした。
子分「隅田川の川沿いの、石鹸工場にいるって聞いてヤス」。
「ありがとう」
楽日はこの後「お財布、返して」「ケチ」
マリアさんがポケットに手を入れる。二人、マジでびびる。
「バナナは好き?」というやり取りがありましたです。
後ろで必死に堪えているレニが可愛かったです。(爆)
帝劇にもどった紅蘭と織姫が地図を広げています。
そこへマリアさんとレニが帰ってきます。
琴音さんが言った事とマサの情報を元に調べると
「あった!ニコニコ石鹸工場跡地」
大神さんを除く花組の皆様は、そこへ乗り込むつもりのようです。
アイリスはジャンポールをかえでさんに手渡します。
でもカンナさんはどこに?(笑)
ところはニコニコ石鹸工場。
地図には跡地とありましたが、どうやら営業を再開した様子。
作業員が作業をしています。
そこへ桃栗小僧を助けた男が現れ「出欠をとるぞ」
どうやら、桃栗小僧の仲間が大勢集まっているようです。
次の押し込み先を最後に足を洗うという桃栗小僧。
作戦はもう立ててあるらしく、仲間に絵図を渡します。
仲間がそれをみて感心している時に
「お待ちなさい!」
花組の6名の登場です。おのおの口上を述べ、さぁという時にカンナ登場(笑)
「イイからカンナはんも口上しぃや」
扇子ではなくうちわでカンナさんの口上が入り、花組の7人で見得を切ります。
「長々と待たせやがって」
大立ち回りの始まりです。
今回はレニが見せてくれます。1対多数でも全然負けていません。
棒をもってもへっぴり腰の紅蘭に対し、織姫さんは大活躍です。
ぶんぶんなぎ倒して行きます。
アイリスはシャボン玉攻撃等、あくまで可愛らしく(笑)
カンナさんもどんどん倒してゆきます。
一度二組に腕捕まれて舞台袖に連れ去られた・・・・と思ったら、立場逆転!
二人組はあわてて逃げてゆきます。
マリアさんは直接相手を撃つのではなく、看板を落としたり荷物を撃ったりと非常に気を使っています。
紅蘭は最後に「バズーカ君4号」を持ち出し、桃栗小僧の仲間は降参します。
ですが桃栗小僧とマリアさんの一騎打ちで桃栗小僧が不利となると、
「姉御、逃げて下さい!」「あっしらにかまわず」
そこへマリアさんがキツイ一言。
「お待ちなさい」「あなたは仲間を見捨てるの?」
ついに桃栗小僧は降参します。
「どこへなりと突き出しやがれ」
金田先生が台本を抱えて帝劇にやってきます。
花組の皆様が出かけていると大神さんから聞いて、ちょっとがっかりしたようです。
ここで一口日本講座。
「あながたは博多から朝」「武田は馬鹿だ」「田中は浜田山から朝」
など日替わりで、全てあ母音で始まる言葉で日本語の難しさを解きます。
大神さんは「冷えたビールでも如何ですか?」と金田先生を支配人室へいざないます。
楽日には金田先生が冷えたビールを2本持参し、大神さんが一気させられちゃいました。
大神さんもいじられキャラ化していますねぇ(苦笑)
桃栗小僧を連れて築地警察署へやってきた花組メンバー。
先に待っていたかえでさんも、桃栗小僧があまりにもさくら君に似ているのでびっくりしています。
逮捕しようとする刑事に対し
「この人、自首したいと言うので私達が付き添ってきました」というマリアさん。
花組メンバーも刑事もそれで納得します。
「仲間って、いいもんだね」
桃栗小僧が警察所に入ってゆきます。
ようやくさくら君が開放されます。
「さくらのご帰還だ。銀座を行進して帰ろうぜ」
銀座行進曲
銀座の街には見慣れた皆様が沢山いて、一緒に歌い踊ります。
拍手の中で幕が降ります。
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三分間ショッピング。
今回は「かんたん君2号」。お湯をかけて5分待つと美味しいラーメンが出来上がる、要するにカップ麺です。(笑)
続いて「しゅるしゅる如意棒」の紹介です。
しかし・・・今回は「かんたん君」の売れ行きが予想以上に良かったらしく、中日を前にして開場販売分しか残らず、よって後半は「かんたん君」ではなく「陶器式回転オルゴール」に変わっていたそうです。
20分の休憩の後、いよいよ新西遊記の幕が開きます。
舞台中央にセリアガリが一つ、桝席の席中央に奈落が一つ。
つまり、今回は「地下に通じる穴」が二つあるのが特徴となっています。
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【歌】永遠の命
魔物軍団の登場です。軍団の将軍(後に馬頭王と判明)はダンディボスです。
人間どもを殺し、食らおうと歌います。
孫悟空(カンナ)はセリアガリから登場します。
強い力を持て余し気味の悟空。
途中で魔物が暴れる様子の京劇が入り、旗が飛びます。
永久の命が欲しいの共通していますが、三蔵を食らう事でそれを得ようとする魔物に対し、悟空は三蔵に従う事でそれを得ようと考えているようです。
【歌】天竺どこだ!?
猪八戒(さくら)と娑悟浄(アイリス)の登場です。
長い旅を続けている事、人も魔物も関係なく幸せになれるという経典を貰いに天竺に向かっていると歌います。
食べ物を求めて三蔵と別れた二人ですが、完全にはぐれてしまったようです。
入れ違いに悟空と三蔵(織姫)がやってきます。
お腹が減って力が出ない様子の悟空。旅の目的や経典のご利益(笑)まで疑いはじめているようです。
やがて二人の前に寺が見えてきます。そこでは大勢の人々が並んでいます。
悟空は何の行列か訊ねますが「よるな!化け物!」と相手にしてもらえません。
【歌】長寿の桃
お坊さんが二人(親方、金田先生)が桃を山盛りにしたカゴをもって現れます。
この桃を食べればどんな病でも治ると歌います。
人々は、おのれの病気を治してくださいと歌います。
「まずは金じゃ」
お金といっても、はした金では受け取ってもらえません。
銀の延べ棒を持った村人は桃を受取り、一口かじっただけで体の震えが止まり、腰ものびます。
「このお金で足りなければ俺の命を差し出します」という若者(大神)
に対し、
「いいだろう。人間は桃の肥やしになる」
若者は母親に桃を渡し、坊主につれていかれそうになります。
「お待ちなさい!」
お金で命の売り買いは嘆かわしいと歌う三蔵。
坊主は医者も薬屋もそうじゃないかと歌います。
それは世の中が間違っていると歌う三蔵。
悟空は坊主の意見ももっともだと歌います。
三蔵はたしなめますが、悟空は生きれいればいい事も悪い事もあるからと歌います。
三蔵様、怒ってキンコけん(悟空が頭にはめている金属の輪)を縮めます。
どうもこの三蔵様は、キンコ呪を唱えるのではなく念じるだけでこの技を使うようです。
やっと許してもらった悟空に対し「さぁ、桃を皆に分け与えなさい」
悟空は大きな石を真っ二つにしてみせます。
「おみいそれそれしました」
坊主は桃を置いて逃げ出します。
悟空に群がる村人。
ですがどこにでも悪いやつがいるもので、三人組が横取りし、「金もってこい」とのたまいます。
「もう勘弁ならない!」悟空は如意棒を振り上げます。
「ひぇーっ。お許しを」
「許して上げなさい」と三蔵
「でもこいつらは悪いやつですよ」
それでも慈悲をこう声には耳を貸さねばという三蔵。
悟空は桃を村人に投げ与えます。
「三蔵様よ。これが現実だぞ。」
それでも善なる心を信じるという三蔵。
天竺への道を急ぐ二人。三蔵の体力も限界に近いようで、見るからに具合が悪そうです。
悟空は道であった村人に食べ物を分けてもらおうとしますが、やはり相手にしてもらえません。
がっくりする悟空。
【歌】ばかばかしくもありがたくも
悟空は念仏となえりゃ極楽に行けるなんて、こんなばかばかしくもありがたい事が他にあるかと歌います。
それが三蔵の怒りをかい、またもやギリギリギリとやられてしまいます。
「おまえと旅をしたのが間違っていたようです」
お金だぜ!エブリバディ
そこへ通りかかった悪徳商人(琴音、菊ちゃん、武田、西村)。
ラップのリズムで「お米に野菜になんでも揃う」と歌います。
悟空はきゅりの1本でいいから分けてくれと頼みますが、「金もってこいや」と相手にされません。
土を食らっても天竺へ行こうとする三蔵。
悟空は心を入れ替えますので天竺の道を急ぎましょうと言います。
「食い物といえば八戒と沙悟浄だよ」
食物を探してくると言って別れたっきりもう三日もたっているようです。
そりゃ気になりますよねぇ(苦笑)
【歌】見つからない?
悟空は腹が減った飯屋はどこだ?と歌います。
八戒と沙悟浄は兄貴はどこだ?どこにいる?と歌います。
三蔵は人々を導く真理の道がみつからないと歌います。
探してるものは違いますが、「見つからない」のは共通してるようです。
柱上の背景がくるくる動く事から察するに山道を歩いているのは一緒なのですが、すれ違うばかり。
奈落から金角(紅蘭)&銀角(レニ)登場。三蔵を見つけたぞと歌います。
返事をすると相手を吸い込む巨大なひょうたんを使い、三蔵を捕らえて牛魔王からほうびを貰おうと考えているようです。
「おい三蔵」
「うるさい!」
「おまえじゃない孫悟空」
「なんだよ」
こうして悟空はひょうたんに吸い込まれてしまいます。
悟空を返せと歌う三蔵。
こいつの命はしばらく預かる、三蔵の命交換だと歌う金角&銀角。
二人は奈落から退場します。
歌の最後に、ようやく沙悟浄が三蔵を見つけます。
先ほどの悪徳商人も金角&銀角の元へ向かっているようです。
悪徳商人でもポリシーがあるようで、肉の買占めはやらないようです。
場面は変わって金角&銀角のアジト。
部下に「今日も笑わせてみろ」というあたり、宴会の真っ最中のようです。
ここでは好きな言葉を御題に三角&四角&五角&六角の「十八角ブラザース」
がコントを披露。かならず六角がボケてみせます。
「美人秘書」とか「独身貴族」とかね(笑)
楽日はまず金銀コンビが金さん銀さんネタを披露。続いて金銀十八角の6人で「満員」「御礼」できれいにまとめまましたです。
そこへ悪徳商人登場。
買い占めた米や野菜を蔵に入れたと報告し、お金を受け取りますが・・・
「これだけ?」
金角、金の亡者というだけあってかなりのしみったれのようです。
それでも「次に何を買い占めましょうか?」と訊ねるあたり、商人どもは完全に癒着してるようですねぇ(苦笑)
【歌】亡者の歌
金銀コンビ、スタンドマイクを使ってノリノリに歌います。
「十八角ブラザース」はエレキギターをかき鳴らします。
悪徳商人は、掛け声をかけます。
そこへ八戒、沙悟浄、少し遅れて三蔵が乱入します。
悟空の命と三蔵の命を引換えにしようとしますが、交渉決裂。
「ならば金だ。大壺5個の黄金」
こちらも交渉決裂。
八戒と沙悟浄があばれまわります。
さきほどのスタンドマイクは?とふと気がつけば、悪徳商人が逃げる時に小脇に抱えていました。
お見事。
こういうさりげない演出は良いですよねぇ。
八戒と沙悟浄の活躍により、ついに巨大なひょうたんが破壊され、悟空が飛び出してきます。
「ちょいとあばれちゃうぞ。出て来い!おいらの分身たち」
分身たち、セリアガリから登場して暴れまわります。
アミノ式のCMのような大技やブレイクダンスをしたり(笑)、本当に舞台が狭く思える程です。
悟空は、その間に食事をとります。
分身たちが退場する時の悟空の台詞。
最初は「次もよろしくなぁ」でしたが、楽日は「安い衣装でごめんなぁ」になっていました。
さり気に楽日だけ変えているのがニクイです。(笑)
ついに「十八角ブラザース」は降参し、あとは金銀コンビをのこすのみ。
でもこのコンビ、相当オバカです。
「W攻撃」「Y攻撃」って、ただの人文字じゃん(笑)
如意棒でぽかりとやられ、「許してください」
こんなオバカな魔物にも、三蔵は情けをかけます。
「さぁ、一緒に念仏を唱えるのです」
悟空にも脅かされ、形ばかりの念仏を唱える金角&銀角。
その時
「金角、銀角!!」
牛魔王、文字通り雷を落とします。
【歌】悪徳の花びら
牛魔王(マリア)、奈落から歌いながら上がってきます。
セリアガリからは魔物軍団&魔物ダンサーの登場です。
歌の内容も三蔵を愚弄するようなものですが、舞台でも三蔵達が魔物達にふりまわされています。
どうも牛魔王は、三蔵の考え方そのものが気に入らないようです。
ちゃっかりバックコーラスしてる金銀コンビは、全然こりていませんねぇ(苦笑)
最後に
「三蔵はもらった!」
ふっとばされてゆく三蔵。
三蔵を失った八戒と沙悟浄は泣き言を言いますが、悟空はへこたれません。
二人を励まし、牛魔王の元へ向かいます。
「金斗雲!」
【歌】嘆きと悲しみ
迷い始めた三蔵に対し、観音様(かえで)がやさしく歌いかけます。
この場面は奈落の真上にいる三蔵の背中越しに、セリアガリの観音様がいるという構成になっています。
これはさすがの三蔵も牛魔王に捕まって心細くなったという事なのか?
それとも三蔵の心にはいつも観音様がいるので迷わないという意味なのか?
小生には判りかねましたです。
一方、牛魔王は祝宴を開いています。
「踊れ!魔物ども!!」
【歌】牛魔王の大宴会
魔物たちは勝利を高らかに伝い、踊ります。
ひとしきり歌った後、黒衣装の京劇の方が登場。
牛魔王の前で変面の技を演じて見せます。
見事に面が変わるたびに、魔物も観客も拍手喝采!
面には男や女、猿や魔物のみならず喜怒哀楽といった感情の変化をも表しているようです。
興が乗ったのか、続いて牛魔王自らが高らかに勝利を歌い上げます。
歌が終わる頃、ようやく悟空達がやってきます。
「ここは私が」
側近馬頭王に任せ、傍観をきめこむ牛魔王。
悟空のフライングを使った殺陣が見事です。
ですが悟空優勢とみるや
「図に乗るな!猿!!」
牛魔王の一喝で形勢は逆転してしまいます。
「殺せ!」
【歌】絶体絶命
八戒と沙悟浄は「死にたくない」と歌います。
悟空は「あきらめるな」と歌い返します。
その言葉とおり、今まで以上にがんばってみせます。
それを見た二人、徐々にやるきを取り戻し「弱音吐かない」と結びます。
「さぁ必殺技を出すぞぅ!」
舞台から巨大なピンクの風船が観客席に投げ込まれます。
「二階席の皆様はウェーブを送って下さい」
2階席には金銀コンビ。しかも花組カメラを持参した公演もあったとか(笑)
魔物軍団(笑)も手伝って、左右のSS席のあたりを転がしてから舞台に戻ります。
馬頭王、風船を抱えるような格好でふっとばされてゆきます。
「そこまでだ」
牛魔王、三蔵をつれて登場です。
三人に「逃げなさい」という三蔵。
牛魔王はそんな三蔵を笑い飛ばします。
「てめぇの言葉に酔っているのか?坊主?」
しかも牛魔王、牛刀のような巨大な剣を振りかざします。
「さぁ。パーティを始めよう」
悟空は八戒と沙悟浄に、牛魔王は自分が引き受けるからその間に三蔵を助けるように言います。
ですが牛魔王は強く、さすがの悟空もへろへろになってしまいます。
せっかく助けだした三蔵も、非常にヤバイ状態です。
でも三蔵が切られる寸前、悟空が飛び込んできます。
「てめぇの相手はこの俺だ!」
傷を受けながらもそう言い放つ悟空。しかし・・・。
「この魔竜剣は、どんな魔物の命もくらいつくす」
剣に貫かれ、がっくりとうなだれる悟空。
「悟空!死ぬな!」
「あいぃ」
悟空は自らを貫いた剣を奪い取り、逆に牛魔王に突き刺します。
「夢ってもんは、信じぬくもんなんだよ。」
「てめぇは自分自身の魔剣で地獄へ落ちろ!」
さすがの牛魔王もよろめいています。
そこへ八戒と沙悟浄のクロス攻撃!!
「おめでとう諸君。君達の勝ちだ」
牛魔王は闇へ落ちてゆきます。
気丈に振舞う悟空。八戒も沙悟浄もがんばったと三蔵に報告します。
「あれ?おかしいな?目が見えない」
牛魔王の言葉は本当だったのです。
「天竺へ行けよ」
「ああ。行く。きっと行く」
仲間の腕に抱かれ、「ばかばかしくもありがたくも」を口ずさみながら・・・悟空は動かなくなってしまいます。
「兄貴!」
「悟空!!」
【歌】命果てる時
三蔵はおのれの苦悩を歌い上げます。友が死んでゆくのに何も出来ない、せめて涙枯れるまで泣こうと歌います。
そんな三蔵に、悟空の声が響きます。
旅が楽しかった事、この世に永遠の命は無い事、お互いに助け合う事が大切なのだと判った事を話し、さわやかに別れの挨拶をします。
「悟空!!」
三蔵の悲痛な叫びが舞台にこだまします。
この三蔵様が天竺にたどり着けるかどうか多いに疑問だなぁと思っていたら、楽日にはかえでさんのナレーションが付け加わっていました。
(15日夜公演から追加されたようです)
三蔵が無事天竺にたどり着いて経典を持ち帰った事、残りの生涯を旅に費やし悟空の話を人々に広めた事が語られましたです。
【歌】新西遊記〜命がめぐり世界が繋がる時〜
1番は三蔵、八戒、沙悟浄が代わる代わる歌います。
間奏時に奈落から悟空が登場。
自分は強い存在として人々に語り伝えられている事、人は自分を忘れない事を語り「俺は永遠の命を持った」と結びます。
2番は悟空中心で歌い上げられます。
コーラスの読経が胸に響きます。
その後、京劇の足技が入り幕が降ります。
これには賛否両論ありそうですが、少なくとも「悟空が死んだ」という悲しい気持ちを引きずらなくて済むなぁと思いましたです。
続いてニ胡の奏者が登場。ユンホァを奏でます。
【歌】カーテンコール「ユンホァ」
出演者の皆様が順順に登場し、最後は花組の皆様です。
【歌】ゲキテイ
京劇の方はいませんでしたが、ニ胡の奏者はゲキテイをも奏でています。
最後の〆はやはりコレ。
「全国のサクラファンのみんなに敬礼!」
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以上 長々と書き連ねましたが、皆様のネタにでもなれば幸いです。
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